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ハイウェイ。首都高など都市部のハイウェイ付近は必ずしも道なりに沿って建物が立っていない。区画を縫う様にハイウェイが通っているからである。なのでいくつかビルの向きを意識的に傾けて描くとリアリティが出る。すなわち多視点二点透視の理解が必要。が、そうした描写を加えればその分だけ時間と手間を要する事になる。
作画:6時間弱/仕上げ50分
BMW Z4カブリオレ2009年式。身をよじるような美しいフォルムのコンバーチブル。同じZ4シリーズでも以降の年式が変わると石鹸箱のような丸みを帯びてしまい不格好になる。このデザインの作画に携われたのは偶々だが、幸せな出会いだったと思う。
作画:3時間半/仕上げ25分
この車種は登場作品の連載前にあらかじめ設定画の様なラフスケッチを用意していた。
リムジンとホテルのロータリー。スケール感が狂わされてるのでピンと来ないが実際の車幅はハマー並みにある上、長さは昔のアメ車の二倍ほどもある。自分にとっては軍用車輛よりも現実感に乏しい種類の車。
作画:4時間弱/仕上げ40分
リムジン車内後部座席。ワゴンの車内と比べると同じ車の中とはとても思えない。多少強調してあるが、実際の資料写真でもさほどは変わらないから驚きである。所有はともかくクルージングツアーなら一生の内に乗る可能性もあろうが、多分他にお金かけたい贅沢は山ほどあるのできっと乗らないw 作画:2時間半/仕上げ20分
ステーションワゴン車内。劇中での外観に用いた車種の内装の資料はうまく見つけられず、近い車種のこの角度の資料で代用。マイナーチェンジの多い車の場合には意外によくあること。
作画:4時間弱/仕上げ40分
スタジアム裏のメカメカしいリフト。俯瞰気味。工事現場のむき出しの昇降機の近未来版という様な指定でデザインしたもの。イメージにあったのはエイリアン2の発着台まで上がるリフトだが、虎縞ラインと金網以外は似ても似つかないものになった。
作画:6時間強/仕上げ25分
リフトから乗降タラップへ。鉄板のすべり止めもアナログ時代なら描くのに辟易としたところ。
作画:4時間弱/仕上げ1時間弱
同リフトを横から。タイトルページまるまるの大ゴマ。
このリフトは外観もデザインしたが、そのショットが使用される機会はついに来なかった。しかし箱状の物体なので外から見てどうなっているか想定しなければ内部も描けないのである。今なら関連のカットごと全てもっと汚しをかけて、使い古した仕上がりにこだわったと思う。
作画:8時間強/仕上げ1時間弱
現在はメカが描けるアシスタントは減少の一途にあるのだそう。その現状からこれまでもメカを描く仕事は建物や自然物と同等に多かったのですが、作品独自のオリジナルデザインのものが多いのです。したがって権利関係の問題からサンプルとしてここに掲載できるものが残念ながらあまり多くありません。